弁護士で不動産投資家の町田北斗です。
法律家の視点で「契約リスク」を回避し、投資家の視点で「優良物件」を見極めるスタイルが得意です。失敗しないための契約知識や、日々の投資実践録を綴ります。法律実務解説メディア[LL-GUIDE]
「法律を剣に」不動産取引の「守り」と「攻め」
不動産取引の世界には、二種類の人間がいます。
「不動産事業の言うがままに取引を行いながら、なんとなく不安を抱えながら運用する人」と、「リスクの所在を正確に把握し、コントロール下に置く人」です。
私が現役の弁護士として多くの不動産トラブルを解決し、同時に一人の不動産投資家として小規模ながらも安定した不動産経営を行う中で確信したこと。
それは、「法律知識(リーガルマインド)」こそが、現代の不動産取引において最も高いROI(投資対効果)を生むということです。
本サイト「弁護士大家 不動産実務ノート」では、教科書的な法律論ではなく、利益に直結する**「実務家としての実践術」**を公開していきます。
多くの大家さんは、仲介会社が用意した「標準契約書」にそのまま判を押します。
しかし、弁護士大家の視点は異なります。
特約の一文、解除条項の文言一つで、将来発生する「滞納リスク」や「立退きコスト」は数百万円単位で変わります。
例えば、残置物放棄に関する特約や、保証会社の免責期間をカバーする条項など、契約締結の瞬間こそが、最大のリスクヘッジの機会なのです。
本サイトでは、仲介任せにしない「大家自身が守るべき契約条項」について具体的に解説します。
「滞納」「騒音」「孤独死」。これらを単なる災難と捉えるか、あるいは**「安く仕入れるチャンス(指値の根拠)」や「バリューアップの契機」**と捉えるか。投資家としての力量はここで試されます。
法的解決のプロセス(内容証明、支払督促、訴訟、強制執行)と、それにかかるコスト・期間が頭に入っていれば、他人が怖がる「訳あり物件」は宝の山に見えてきます。
法的根拠を持ってリスクを定量化できれば、市場価格より大幅に安く取得し、正常化して高く売却することが可能です。
不動産の価値は、最終的に「どれだけきれいな状態で次の買い手に渡せるか」で決まります。
建物の古さ以上に売却の足を引っ張るのは、**「権利関係の濁り」**です。
これらを日常の運営の中でクリアにしておく「権利調整」の実務こそが、最終的なキャピタルゲインを最大化します。出口戦略を見据えたリーガルチェックのポイントをお伝えします。
この「不動産実務ノート」では、表面的な利回り計算や、あやふやな精神論は語りません。
これらを、実録形式で共有していきます。 法律を知ることは、単なる防御ではありません。それは、誰よりも自由に、大胆に攻めるためのライセンスなのです。